fusaeブログ 2015年10月08日 テーマ:こども食堂より、抜粋
なぜ、こども食堂をはじめたのか?
私(まんまる笑顔のみんなのおうち代表・水野谷。以下同じ)には二十歳になった娘がいます(2015年10月現在)。
彼女が小学6年生、次女は2年生の時に私は離婚をして、知らぬ土地へ引っ越しました。
長女は、とてもやさしい心の持ち主で、同年の子に比べておねんねちゃんでした。
そのとき長女は思春期の入り口で、両親の離婚、転校など、それはそれは抱えきれない想いがあったのだと母親の私は推察しています。
ありがたいことに、転校先の長女の担任の先生はベテランで、冬休み中だというのにわが家を訪ねてくれ、「縄跳び大会に必ず出てください」「今年の6年生は素晴らしくいい子たちばかりですから、お母さん心配しないで、任せてください」と挨拶にいらっしゃいました。
それでも、引っ込み思案な長女は「行きたくない」などと言っておりましたが、母が私ですから出しました。
すると、すぐに友だちもでき、3ヶ月後の卒業式では誰よりも泣き腫らしていた長女でした。
そして中学生になると、帰りが遅くなりました。
部活動はとっくに終わっている時間。
私は、離婚を機に、夕方以降には仕事をせずに「お帰り!」と言って3人が一緒に夕飯を食べられるという生活をしていました。
ところが、長女は20時を回っても帰らないことが日に日に多くなります。
私は自転車をこいで、あちこちを駆けずり回り、探しました。
あるとき、真っ暗になった公園の入り口で娘の自転車らしきものを発見
公園のブランコに異様な人影が動いていました。
彼らは確かに娘の通う学校の制服を来た男女。
とっさに「あんたたち!なにやってんの」と大きな声を出すとふたりは離れました。
娘かと思った女の子は、真面目そうな、普通の子でした。
男の子は慌てて、ズボンをあげて、ベルトを締めていました。
そのときの私がどんなにショックだったか。
わが子ではなかったけれど、どうして、あの子たち。。。
今なら「スポーツしなさい!!!」なと言えます。
でもその時は「あんたたち、なにやってんの!!」しか言えなかった。
それからほどなく、娘の友だちのお母さんで、PTAの役員をしているお母さんから、
毎日の朝の挨拶運動のとき、校庭の周りに落ちている使用済みのコンド-ムとコンビニ弁当のゴミを掃除するのだ、と聞きました。
親や教師は、掃除することしかできないのか?
これは、子どもからのS.O.S.では無いのか?と私は思いました。
長女が中学3年生の時、性教育の授業をするとので、先生から私に「水野谷さん(私の本名、”みずのや”と申します)なら書いてくれるのではないか」と原稿依頼が来ました。
もちろん、了承、快諾しました。時間をかけて原稿作成しました。
セックスをするということを、男と女の側からの気もちで学校に提出しましたが、「おかあさん、高度過ぎます」と言って結局、原稿はポイ
けれど、私はこの原稿を宝物にしています。
娘たちには、それぞれの発達段階を見て「セックスのお話をする日」を設定しました。
長女の高校生の時、帰りの遅い娘の居所を見つけて、(母親という者はスゴイ”感”が働くものです)男の子に「ウチの子は犬ネコじゃないんだ」と言って長女を男の子の目の前で「お前は馬鹿か」と蹴り倒したこともあります。
人はさみしさを触られることで解決することもあります。
触ってもらえることで心の安定を取り戻せるときもある、と私は思っています。
でも、その行為が健康であってほしい。
だからシナプサイズ®で『タッチトリートメント』や『fusaeのわらべうた』というシリーズを作りました。
そうした経緯から、
愛情はごはんから!!
温かい手作りごはんを家族で食べる。
お腹がいっぱいになって、親子でスキンシップをしていれば、心の安定はつくれるのだ。
この、今の日本の世の中で、子どもを産み、働いて、働いて、忙しくて、どうやって親子の幸せを獲得しますか?
子どもが少し大きくなると、お母さんはパートや仕事に復帰する人が多くいます。
お金のためだけでなく、お母さんも自己実現をする、大事だと思います。
けれど、家族が孤食しているのはどうなのだろう?
「今日忙しいから好きな物、買って食べて!お金テーブルに置いといたから!!」って、
添加物だらけのお弁当やカップラーメンばかりを食べる。
私が見てきた子の中には、お菓子を食事代わりに食べている子もいます。
お金欲しさに援助交際をし、性病に罹ってしまった子もいます。
薬を持っていたので「何のお薬?」と訊くと、援助交際のことを話してくれたのです。
彼女は「うち、「子ども産めないかもしれないよ」って医者に言われてる」と言いました。
こうして、子どもの育ちに関する見たくなかった、聞きたくなかった衝撃的場面に遭遇することが多々ありました。
友人には「役目なんだよ。見せられてるんだよ。こどもたちを助けてあげなよ」と言われました。
どうしたら、こどもたちの本当の笑顔が見られる?
どうしたらお父さんやお母さんの味方になれる?
わが子の子育てを通して、社会の見えない問題が私を駆り立てました。
そしてこども食堂を始めたい、と思ったのです。
どんな子でもおいで!
いつでもおいで。
大丈夫、大丈夫!!みんなで考えよう。
なんでも言ってごらん。
なんだったら、おばちゃん、こんな歌つくったんだけど聞いてくれる?
あのさ、おばちゃんの子もさ、、、
なんて、お話いっぱいして、
温かいごはんをみんなで食べて、
私が抱きしめてあげるよ。
って、そういう所をずっとつくりたかったのです。
※この文章は、2015年10月8日にfusaeブログに掲載した記事に少し加筆、手直しをして抜粋したものです。
私は普通のおばちゃんです。
すこしだけ、おせっかいなのだと思います。
40歳から勉強をして、
歌をうたって貯めた100万を投資して、施設を始めました。
私自身もひとり親です。
私に力は無いけれど、社会の現実を放っておけなくてやりたいことを、勝手にやっています。
どうか皆さん、助けてください。
力を貸してください。
よろしくお願いします!!
まんまる笑顔のみんなのおうち
〒321-1421
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電話&fax 0288-25-7021